
工画堂のイルカさんチームから今春発売された「ブルーフロウ」。
私は元々工画堂・ウサギさんチームファンだったんで、イルカさんチームが
ぱわどるモドキを出したって聴いて「どんなもんかな〜?とりあえずやってみるか・・・」って
感じで始めたんですがオープニングムービー見ただけで魅力に撃沈気味w
ヤバイ。OPだけなのにマジで魔力ありすぎ・・・。
ギャルゲー(軟派)と本格戦術級SLG(硬派)の融合って感じがビシバシ伝わってくる(´Д`*)
■内容どんな感じ?
工画堂及びウサギさんチームの代表的ソフト「POWER
DoLLS」の入門版的な位置づけで
開発されたソフトだけど、RTSでありながらぱわどるにはなかったADVの導入によって
キャラが生き生きと立ってきた感じで、キャラに愛着が持てるようになったと思う。
プレイしてていつの間にか妄想モード入ってます(笑
SLGモード(戦闘)で各キャラが行動ごとにセリフ言ってくれるんだけど、例えば・・・
アリシア(白兵モードで殴り中)「シャイニング喧嘩キーック!!」
他の隊員「いやそれパンチだし。」
・・・見事なツッコミ(笑
個人的にはリンリンがECM使ったときの「妨害電波ダゾ〜♪」がお気に入り(*´д`*)
プレイした感じは初心者に敷居の高いと言われてたぱわどるより低難度で
SLGは苦手って人でも簡単にクリアできる。
実際中盤まではごり押しでクリア可能。
まぁ逆に言えば、ごり押しだけでは中盤が限度って事でもあるけど
あくまでぱわどる入門編なんで、戦術を組み立てないと無理ですよって事で。
一応ぱわどるマニアや上級者向けに難易度設定できるようになってるのもGOOD!
ちなみに戦術モードではぱわどる定番の、作戦立案や空挺降下ポイントの指定、
航空要員や支援砲要員の編成など、若干慣れが必要な部分が省かれています。
・・・ちょっと残念だったカモ。
ADVモードでは一本のストーリーを辿って行く感じで、ガンダムを彷彿とさせつつも
ギャグを所々に織り交ぜ、万人受けする無難な仕上がりです。
ローダー(ロボ)にいたってもものすごく完成度が高い。
ぱわどるのX4やX10シリーズなどを踏襲したメカデザインやカラーセンスは
リアルロボ好きには一見の価値あり。
エクスペダイト(索敵機)や後半で出てくるインフィニティア(指揮官機)は
微妙にオモチャっぽい感じがしないでもないけど、仕上がりの高さはそれを補っても
余りあるほどです。
(実際上記2機種はバーチャロンみたいなオモチャカラー…。色だけだと
リアルロボファンにはかなりカッコ悪い部類に入ります。)

↑OPの一部。公式サイトからデモと体験版落とせます。
■ぱわどるを超える機体と武装の差別化
ぱわどるでは
4以降で登場したX10シリーズの隠密を除く4機種はそこそこ使えるものの、
装甲歩兵⇒超汎用機・万能型。とりあえずコレあれば火力には困らない。
強襲歩兵⇒硬くて機動性高いけど肩装備ないからゴミ扱い。
索敵歩兵⇒ひたすら見張るだけ。
隠密歩兵⇒見つかりにくいだけ。弱し。
・・・ってな感じで、基本的に装甲歩兵と索敵機あれば他は何もイラネって感じ。
ブルーフロウでは
センチュリオン(汎用機)⇒汎用性はあるが量産機らしく拡張性が低い。まぁ初期機体だしね…。
センチュリオンMk3(汎用機)⇒センチュリオンの性能向上型。肩HPの追加・ポケット数向上。
ブルーフロウ(部隊専用試作機)⇒センチュリオン後継試作機ながらレーザー装備を充実。
インフィニティア(指揮官機)⇒ブルーフロウ後継指揮官機でありレーザー能力がさらに充実。
インプレグナー(強襲機)⇒特殊装備で短時間シールドを展開し格闘以外のダメージ無効に。
エクスペダイト(索敵機)⇒ECMで敵探知を妨害したり敵ミサイルを迷走させられる。
ディリジェント(工作機)⇒味方修理・地雷敷設・センサーポッドや簡易砲台を設置可能。
アルバレスト(支援機)⇒変形してレーザー砲撃モードに移行可能。強力だがクセが強い。
ファンタズマ(隠密機)⇒光学迷彩の採用で迷彩起動中は敵索敵にかからなくなっている。
どれも面白い(・∀・)!! まぁ汎用機とエクスペダイトあれば攻略可能ってのは同じですけど
どの機体も使いたくなるような個性と長所がある!専用装備も充実。
武装は、予備弾倉自体が存在しないので武器ごとの口径や弾種に合わせた砲弾設定は不要で
武器の種類もシンプルにまとめてある。特に今回初登場のレーザー兵器は
基本威力がそれほど高くない割りにローダーに効果が高く、待機する事で
自動的にエネルギーがチャージされるので弾薬切れで困る心配が比較的
少ないというのも面白い。選択武装の種類が少ないのはぱわどるファンには
不満かもしれないが、納得の行く範囲でまとまってると思う。
その代わりに固定武装の充実が非常に嬉しい。シールド・スモークディスペンサー・
ECM・リペアキットなど面白い装備が多いです。
あと予備弾倉を携行できなくなって、弾数に限りのある実弾系装備が
心もとなくなったものの、敵弾薬庫を占領する事で補給ができたり
工場占領で修理ができたりしてシステム面でもかなり面白くなってる。

■不満・・・。
・ストーリー。完全にガンダムのオマージュストーリー(´Д`:)
強化人間は出るわ、敵のライバルの名前はジェリドだわ・・・Zかよ!(爆
しかもストーリーの最終的な到達点からみると、完全なサッドストーリーながら
シナリオは一本しかない。キャラ全員分とは言わずとも数本のシナリオは欲しかった。
・CG閲覧モードの不備。ADVで見たCGをあとから再閲覧できません。
ADVモード搭載してるんならコレは常識だと思うんだけどなぁ。
・操作性の悪さ。メインは右クリックです!(ぇ
最初プレイしたとき一生懸命左クリックしてたのにセリフが流れないしビックリでしたよ^^;
・AIは大バカ。障害物に引っかかって困って同じ場所をウロウロしてるのはまだ
いいとして、なんか全然別の方向に走って行くのはどうにかして欲しかった orz
しかも走ってった方向に敵がうじゃうじゃいたりすると、もう目も当てられない(ノД`)
・進行の遅さ。RTSなのにゲーム進行速度のアップができない。
長距離移動なんてひたすらぼーっと眺めてるだけ。慣れるまではストレス溜まりまくりです。
あと贅沢言えばぱわどる3とかであった、フォーメーション編集とかも欲しかったかも。
いちいちユニットを手動で並べなおすのはメンドクサイ。インプレグナーを先頭にすると
突発戦で迎撃しやすいので。
・武装の自動保存ができない。初心者向けでデフォルト装備を各ミッションで決められているので
めんどくさい武器セッティングを省けるのはいい事なんだけど、そのせいで
自分が前ミッションでキャラ毎にセッティングした武器設定を持ち越せなくなっている。
初心者のためを思うが故かもしれないけど、通常のぱわどるファンにはかなり迷惑
なんだよねぇ・・・(´Д`:)
こんなもんかな。
でも慣れれば特にどうって事ないので、初心者さんはあまり気にする必要はないかもです。
それに不満点を差し引いても、SLG好きな人やギャルゲー好きな人にも十分納得の行く
ゲームに仕上がってますよ。

こんな感じでブルーフロウに現在ハマっております。
とりあえず総評としては、やっぱ工画堂の作品は(・∀・)イイ!!
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